BUSINESS

事業内容

物流

を支える

物流の代表格「海運」に
不可欠な大型船舶

物流の最も重要な業務の一つである輸送には、陸送、海運、空輸の3種類がありますが、他国との輸出入で利用されることが多いのが海運。コンテナ船やタンカー、RORO船、フェリーなど、様々な大型船舶が活躍しています。近年多様な娯楽施設が導入された豪華客船が次々と登場し、その人気から大型船舶の需要が高まっています。

中間軸受

航行するうえで
欠かせない
「中間軸受」

それら大型船舶が航行するために必要な推進軸系を連結するのが中間軸で、軸位置を所定位置に保持し荷重を支えるという重要な軸系構成部品の一つが「中間軸受」。大田鋳造所は「中間軸受」の設計、鋳造、加工、塗装、組立を手がけています。「中間軸受」周辺で使用される油カバーやオイルカラー、ディスタンスリングなどの小部品は、グループ会社であるオーキャストタイで調達、加工しています。「中間軸受」は一つの船舶に数個しか使われず、船舶のサイズや仕様によって様々な対応が求められます。多品種少量生産を強みとする大田鋳造所だから、多様なニーズに応えることができるのです。

グループ会社「オーキャストタイ」

世界シェア50%以上

大田鋳造所の「中間軸受」が搭載された1万トン以上の大型船舶は、世界シェア50%以上。日本、アメリカ、シンガポール、イギリスなどグローバルに販売・サービス体制を展開する企業とのネットワークがあるから、世界中のお客さまをサポートし、世界中を航行する船舶の安全を守ることにつながっています。海外製品を購入したり、海外の原材料が使用されている商品を購入したり、私たちが何気なく使っているものにも、海運が関わっています。つまり、暮らしの一部にも、巡り巡って大田鋳造所が関わっているのです。

印刷業

を支える

日本の
大手印刷機メーカー
支える

暮らしの中には印刷物があふれています。チラシ、書籍、新聞紙などの紙類をはじめ包装用フィルム、アルミ缶、ブリキ缶など、印刷物は多岐にわたります。それらの印刷を担う印刷業で、印刷機を製造しているのが印刷機メーカーです。大田鋳造所は複数の日本の大手印刷機メーカーに部品を提供しています。新聞紙を印刷する輪転印刷機、チラシや書籍などを印刷する枚葉印刷機が安定して稼働するからこそ、様々な情報が多くの人に届くのです。

シリンダー

世界三大金属
印刷機メーカー

1社を支える

主にアルミやブリキが材質の缶詰や飲料缶などに印刷する「金属印刷機」のフレームにも、大田鋳造所の鋳造、加工が生かされています。アルミやブリキといった重い材質に印刷する際に印刷機の挙動を安定させるためには、しっかりとしたボディが不可欠です。それが大田鋳造所の供給するフレーム。世界に3社しかない金属印刷機メーカーの1社であり、国内では唯一の開発技術を持ち、国内シェアの9割を占めるトップメーカーを支えています。

焼鈍機

大田鋳造所だから
対応できる
「焼鈍(しょうとん)」

印刷機にはシリンダーといわれるロール形状の部品があります。1色印刷する為に数本のシリンダーを使用し、シリンダーの間を印刷物が通過することでインクが乗る仕組みになっています。シリンダーは大田鋳造所の鋳造、焼鈍、加工の技術が生かされています。特に、金属のムラを無くす「焼鈍」を施す事で、印刷物を寸分の狂いなく給紙し、きれいに色を乗せ、回転しても歪まずに長期間印刷物の品質を保持できます。鋳造会社の中でも限られた会社しか持たない設備で、大田鋳造所の強みの一つです。

暮らし

を支える

プラテン

生活に欠かせない
プラスチック製品

様々な用途に活用でき、リーズナブルなことから、今や人々の暮らしに不可欠となっているプラスチック製品。製品の製造過程で、プラスチック素材を熱で溶かし、金型に流し込んで成形する機械が射出成型機。その金型を支える部品が「プラテン」です。重量のある金型を支え、製品の精度を高めるために欠かせない部品です。

グループ会社「キャステマ重工業」

グループネットワーク
最適な手段を提供

小物~中物のプラテンの鋳造はグループ会社であるタイ国のキャステマ重工業が、中物~大物は大田鋳造所が担っています。設備の大きさを変えることで、製作可能な製品の幅を広げ、棲み分けすることで差別化を図っています。加工は基本的に島根事業所が担っていますが、千代田事業所でも可能です。このように大田鋳造所ではグループネットワークを駆使し、求められる製品に最適な手段を提供しています。

自動車家電製品を支える

射出成型機と似たような構造で、アルミ合金やマグネシウム合金などを材料とするのがダイカスト成型機。そのプラテンも大田鋳造所が鋳造、塗装、加工を担っています。500~700度に熱して溶かした素材を扱うため、より鋳物の強度が求められます。自動車のエンジンや家電製品の部品などに利用されます。

製造業

を支える

全産業の
約30%を占める製造業

国内生産額(売上)の産業別構成比でみると、全産業の中で製造業は約30%と最も比率が高いことから、国内における製造業の役割は極めて重要であるといえます。製造過程では様々な用途に応じて工作機械が使われますが、中でも金属やプラスチックなど重量のある材質を削ったり穴をあけたりする工作機械には、鋳物が利用されています。工作機械のボディを安定させ、振動や音を吸収するためには、強度の高い鋳物が必要だからです。

工作機械のベッド

工作機械の安定化
製造業を支える

工作機械の部品の中でも、特に安定感が求められるのが「ベッド」です。ベッドとは工作機械を構成する主要な部品の一つで、各種工作機械において、案内面(互いに接しながら相対運動する二つの部品の運動の基準となる面)を持つ台のことです。大田鋳造所の鋳造、塗装、加工でつくり出されたベッドによって、工作機械の動きが安定するのです。

鉄鋼業・製紙業

を支える

コークス

鉄鋼業・製紙業に不可欠な
コークス炉

コークスとは石炭を蒸し焼き(乾留)して炭素部分だけを残した燃料のことで、主に鉄鋼業が銑鉄をつくる際や製紙業が紙やパルプをつくる際に重要となります。コークスを生み出すのがコークス炉で、日本製鉄やJFEスチールといった国内トップメーカーが有するコークス炉の石炭を挿入する入口と出口のドア部分に設置される「炉枠」「炉蓋」の設計、鋳造、塗装、加工、組立、メンテナンスを大田鋳造所が担っています。

グループ会社「ジャパン・エンジニアリング・ワークス」

国内唯一の「炉枠」「炉蓋」
一貫体制

「炉枠」「炉蓋」はコークス炉にとって重要な設備です。温度差により熱応力が発生し、炉体の膨張に異常が発生した場合、「炉枠」「炉蓋」に非常に大きな湾曲力が働きます。そのような様々な作用によって「炉枠」「炉蓋」には変形や亀裂が発生しやすく、そこから排ガスが漏れると、コークス炉の正常な運転に重大な影響を及ぼします。コークス炉の新設時だけではなく運用中の不具合にも対応するために、大田鋳造所では設計からメンテナンスまで一貫体制を整えています。また、グループ会社であるジャパン・エンジニアリング・ワークスも「炉蓋」「炉枠」に付属する「シールプレート」の製作や小部品の調達をしており、グループ全体で支えています。
このように一貫して「炉枠」「炉蓋」を国内で製造・管理できるのは、国内では唯一、大田鋳造所のみです。

自動車業

を支える

自動車パーツを生み出す
プレス金型

生活に欠かせない自動車は、様々な企業の連携によってつくられています。その中でも短時間で連続して同じパーツをつくることができるプレス機は、自動車業には不可欠な機械の一つです。そのプレス機で使用されるプレス金型の3DCADの作成やCAMデータを活用した加工を、大田鋳造所の島根事業所が担っています。

CADCAMによる
データ設計と出力

特に今ニーズが高いのは、3DCADによる図面作成や、CAMと呼ばれる加工動作プログラムの作成です。CAMは3DCADで作成された図面をもとに、パソコン上で工作機械の動く道順を特定の言語で作成することです。これによって機械を効率的に稼働させることが可能となるため、重要な役割を果たしています。CAD/CAMの作成は島根事業所工作機械部設計課が担っています。鋳造、加工といった技術だけでなく、図面やプログラム作成も大田鋳造所の強みです。

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